【三太郎の日】スマホ大手キャリアの無料配布サービス。本当にお得か?【スーパーフライデー】
最近ミスタードーナツやマクドナルドで普段見ない行列が急に発生している光景をちらほら見かけます。
なんだなんだ!?と近寄ってみて納得。
ここ最近テレビのCMでよく宣伝している、大手キャリアのスマホを持っていればドーナツが無料で貰える!というサービスでした。
タダだから貰っておかないと!という精神で皆さん列を成して並んでいるわけですな。
タカキリはMVNO(仮想移動体通信事業者)であるマイネオの格安simを契約しているため参加できません。蚊帳の外です。
イベントに参加できず若干寂しい思いがよぎりますが、このサービスは果たして本当にお得と言えるのでしょうか?
今回は最近流行りの大手キャリアの無料配布サービスについて考えてみたいと思います。
無料配布サービスって何だ?
大手キャリアのやっている無料配布サービスは、その会社にてスマホを契約していると
ドーナツやハンバーガーといった食べ物などを無料でもらえるよ!というキャンペーンです。
テレビCMで宣伝しているのを見たことがある人もいるんじゃないでしょうか?
この無料サービスですが、最近増加している格安simのMVNO業者への契約者の流出を食い止めるためのサービスの一つと言われています。
契約者にしてみれば、これまでと変わらず大手キャリアのスマホを持っているだけで、なんかタダで貰える!とお得感を感じてしまう人もいるんじ
ゃないでしょうか。
しかし、既にMVNOを契約している身としては、このサービスは少し冷ややかな目で見てしまいました。
タダで貰えるけど、、ほんとにお徳か!?
このサービスが本当にお徳かは大手キャリアとMVNOの月額費用を比較すると見えてきます。そこで、今現在(2018年3月)の大手キャリアとマイネオの近い通信プランで料金の比較をしてみました。
大手キャリアのスマホ料金は様々なオプションや頻繁に変化するキャンペーンの組合わせてかなり複雑に変化しますが、通話かけ放題無し+データ通信3GBの料金で大体月額5000~7000円となります。
一方マイネオでは、同様の通話かけ放題無し+データ通信3GBの通常プランで1500~1600円となります。
つまり、大手キャリアを使用するとMVNOよりも月額3500~5500円ほど多く支払うことになります。
無料配布サービスでもらえるドーナツ2個やハンバーガーが250~350円ほどで買えるため、それがスマホ支払い料金の中から出ていると考えれば全くお得ではありませんね。
また、タダで貰える商品だけではお店に申し訳ないので、追加で飲み物など他の商品を注文する方も結構多いと思います。そうなってくると逆に出費が増えることになってしまいますね。
(サービスを提供している飲食店はその追加注文と宣伝効果が狙いだと思います)
ターゲットは誰?
このファーストフードがタダで貰えるサービスですが、大手キャリアをかけ放題サービスなどを必要として使っている人、裕福で気せずに使っている人たちは実際ターゲットではないと思います。
このサービスのターゲットは「なんとなく大手キャリアを使っている人で、でもMVNOへの切替えがよく分からず迷っている人」ではないでしょうか?
そんな人が「ああ、タダでドーナツ貰えるサービスがあるならまだこのままがお得かな」とか思ってしまうことを期待しているように思えます。
しかし、ちゃんと料金を計算してみるとまだまだMVNOの格安simと比較できるほどの金額的アドバンテージは無く、むしろ並ぶ時間や買う予定の無かった他の商品も買ってしまうようなら無駄遣いに繋がる可能性もあると思います。
そのため、このサービスはよく分かっていない人たちを狙った中途半端なサービスであり、大手キャリアが昔からやっている情報弱者狙いの延長のように思えてしまいました。(あくまで個人的意見です)
ここが無意識に冷ややかな目で見てしまったポイントだと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
テレビでバンバン紹介している無料配布サービスですが、毎月の高額スマホ料金を考えればまだまだお得とは言えません。
大手キャリアは高い料金を取っているのですからこんな中途半端なサービスではなく、もっとユーザーに還元してもいい気がします。
ユーザーの方は目先の「タダ」という言葉に惑わされず、何が必要で何がお得か冷静に見極めていく必要があると思います。